前のページで老人ホームは大きなくくりとして、公的施設と民間施設があることをお話ししました。
ここでは、各種老人ホームが、全国に一体どの程度あって、どの位の定員数なのかを調べてみました。
厚生労働省の「平成29年社会福祉施設等調査の概況」をベースとしていますが、統計の性質上、老人ホームの種類や、数字についてはおおよそのところで纏めていることをご了承下さい。
老人ホーム種類別施設数
施設数の多い順に見ていくと、
有料老人ホーム(約13,500施設)
グループホーム(12,100施設)
特別養護老人ホーム(約7,900施設)
サービス付き高齢者向け住宅(約7,000施設)
介護老人保健施設(約4,100施設)
軽費老人ホーム(約2,000施設)
介護療養型医療施設(約1,000施設)
養護老人ホーム(約700施設)
以上、
こんな感じになります。
最も多いのは有料老人ホームで、この有料老人ホーム数は、「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3タイプの合計になります。
次に多いのが認知症の方を入居対象とするグループホームで、1施設当たりの定員数が9~18名と、小規模な施設がほとんどのですので施設数が多いとう結果につながっています。
費用が安く、待機者の最も多い公的施設の特別養護老人ホームは、3番目に多い結果となっています。
老人ホーム種類別定員数
定員数の多い順に見ていくと、
特別養護老人ホーム(約54万人)
有料老人ホーム(約50万万人)
介護老人保健施設(約38万人)
サービス付き高齢者向け住宅(約22万人)
グループホーム(17万人)
軽費老人ホーム(約7万人)
養護老人ホーム(約4万人)
介護療養型医療施設(約3万人)
以上、こんな感じになります。
施設の定員数で見ると、施設数では3番目に多かった特別養護老人ホームが「介護付き」「住宅型」「健康型」という3タイプの施設を合計した有料老人ホームよりも多く、最も多くなっています。
有料老人ホームは全室が個室か2人部屋であるのに対し、特養は1室に4人程度が入居する多床室の施設が多くを占めることが、施設数が少ないのにもかかわらず定員数が多いという結果につながっています。
介護老人保健施設が、有料老人ホームに次いで3番目に多くなっています。
この結果からわかること
老人ホームは様々なとイプの施設があることはこれまでお話ししてきました。
施設数で見ればトップ3は、
1.有料老人ホーム(約13,500施設)
2.グループホーム(12,100施設)
3.特別養護老人ホーム(約7,900施設)
定員数で見ればトップ3は、
1.特別養護老人ホーム(約54万人)
2.有料老人ホーム(約50万万人)
3.介護老人保健施設(約38万人)
以上の結果となります。
認知症の方を入居対象とするグループホームは、1施設当たりの定員数が9~18名と、小規模な施設がほとんどのですので施設数が多いとう結果を踏まえれば、老人ホームの中のビッグ3というのは、公的機関の「特別養護老人ホーム」と「介護老人保健施設」、民間施設である「有料老人ホーム」であるということが分かります。
もちろん入所者の方やご家族の事情でほかの種類の老人ホームが適しているケースも多いと思いますが、私たち夫婦が老人ホームを探した際、最終的に有料老人ホームに落ち着いたように、公的機関の「特別養護老人ホーム」と「介護老人保健施設」、民間施設である「有料老人ホーム」に落ち着くケースが多いように思いました。
おそらく、老人ホームを探す場合、この3つに落ち着くケースが半分以上ではないでしょうか。