老人ホームの事がよくわからない私たちは、家内の父が現在お世話になっているケアマネージャーのSさんに相談することにしました。
ケアマネージャーとは
ケアマネージャーって聞いたことがありますか?
このケアマネージャーさんこそが、介護サービスを受ける際のキーマンと言えます。
正式名称は「介護支援専門員」と言って介護保険制度に基づいてケアマネジメントを行うための資格です。
介護保険のサービスを受けるためには、このケアマネージャーを通して行われ、介護サービスが必要な人とサービス事業所をつなぐまさにお世話役のような存在です。
このケアマネージャーのSさん、とにかく仕事が早く、提案力も素晴らしい、私たち家族が全幅の信頼を寄せるケアマネージャーさんです。
家内の父の性格、経済状況、体の状態まですべて熟知されています。
もちろん、一人暮らししていた家内の父が圧迫骨折を機にここまでたどり着いた経緯もご存知です。
相談すると、家内の父にとって望ましい施設は「サ高住」か「住宅型有料老人ホーム」とのことでした。
「サ高住」、何ですかそれってな感じです。
サ高住とはサービス付き高齢者向け住宅の略で、要介護・要支援に該当しない元気な高齢者でも入れる介護サービス付きの集合住宅とのことでした。
家内の父が求める入居者の自由度は高いのですが、食事や清掃、買い物などは個人でおこなうのが基本となっており、必要なケアは外部の介護サービスを利用することになります。
自由度が高い反面、外部の介護サービスを利用することでどうしても費用が高くなってしまいます。
ケアマネージャーのSさんはこうおっしゃいました。
「お父様の性格でしたら、サ高住で必要な介護サービスを利用されることが望ましいのですが、恐らく、費用の面で厳しいと思います。」
家内の父の年金は月額約15万円、この金額ではサ高住は厳しいようです。
そうなると選択肢は住宅型有料老人ホームということになります。
「介護付」と「住宅型」有料老人ホームの違いについても尋ねてみました。
「介護付有料老人ホーム」は、専門の介護士が施設内に常駐し、24時間体制でケアを実施するタイプの有料老人ホームで、一方、「住宅型有料老人ホーム」は、入居したうえでさらに、在宅サービス事業者と契約をし、そこから介護サービスを受けることになります。
家内の父の場合、認知は全くなく、足が不自由であることだけなので、「住宅型有料老人ホーム」が望ましいとのことでした。
これで探す老人ホームは「住宅型有料老人ホーム」に決まりました。
問題は金額です。
老人ホームを探す前提として「1.総額の費用が父の年金の範囲に収まること」、「2.父の性格に合った独立性の高い施設であること」、「3.私たちの家から車で30分以内で行ける施設であること」という3つの条件を決めました。
月額費用が12~13万円で収まる施設があるかです。
ケアマネージャーのSさん曰く「ないことはないが、場所が遠かったり、選択肢は限られてくる」とのことでした。
それでも、自分の知っている所でここなら安心という所がいくつかあるのでと早速連絡を入れて頂きました。
しかし、どこも空き待ちの状況で、いつ空きが出るかわからない状況でした。
幸い家内の父が現在入所している老健施設は、次の入所先が見つかるまでは居て構わないということでしたので、ケアマネージャーのSさんに教えて頂いたところは仮申し込みをし、並行してほかの住宅型有料老人ホームも当たってみることにしました。
ケアマネージャーのSさんも他を当たってくれるとのことでしたので、お願いすることにしました。
ケアマネージャーのSさんが帰り際に、こういう情報誌もありますよと2冊の情報誌を置いていかれました。
それは県内の有料老人ホーム・高齢者住宅の情報が載っている無料冊子で、地元の放送局等が発行しているものでした。
読んでみると、県内のエリアごとにたくさんの施設が写真付きで紹介されていました。
こっちからも当たってみようと思い、早速調べてみました。