前章「老人ホームを探した方法」でお話ししたように、何とか訪ねてみる住宅型有料老人ホームの候補が見つかりました。
ケアマネージャーのSさんからの追加情報に加え、自分で高齢者住宅無料情報誌でピックアップした候補も入れると、20以上の候補が見つかりました。
しかし、仮に気に入ったところが見つかっても、おそらく入所待ちの待機者が多くいらっしゃるだろうということは想像されました。
それでも当たっていくしかありません。
取りあえず施設にアポイントを入れ、週末の休みを使って、1日2~3件のペースで施設の見学に行きました。
住宅型有料老人ホームの設備を見ることも大切ですが、何より大切なことはその施設の考え方、運営方針、入居者に対する接し方、態度などです。
昨今、高齢者施設での虐待などがニュースであるように、大切な家族がそのような目に会ったらたまったものではありません。
私と家内で訪問するのですが、私たち夫婦の目でどこまでその施設の善し悪しを判断できるか、正直自信はありません。
そこで、インターネットで老人ホームを見る際のポイントを調べ、自分なりにまとめてチェックシートを作成して施設を訪問することにしました。
あるサイトによると、老人ホーム選びで重視されているポイントトップ5は次の通りでした。
1. 費用(入居一時金と月額利用費用の合算)
やはり費用が一番気になるところですね。
私が候補にピックアップしたところは月の費用総額が13万円以下の施設ですのでこちらはクリアです。
2. 立地条件
私が候補にピックアップしたところは私の家から車で30分以内の施設ですのでこちらもクリアです。
3. 医療体制
家内の父は高齢ですから、いざという時のことを考えると、病院との連携は気になるところです。これはチェックシートの確認事項に入れました。
4. 施設・設備の充実度
有料老人ホームは家内の父にとってある意味自分の新しい家であり、生活の場です。快適な生活を送ってもらうためにも、施設と設備の充実は、重視したいポイントになります。
ですから、こちらは細かくチェックシートの確認事項に入れました。
5. スタッフの雰囲気・人柄
私が気にしている点はここなんです。
上記の1~4は、実際に見たり、聞いたりすればある程度分かります。
ただ、スタッフの雰囲気・人柄とういものは、1度訪問しただけで分かるものだろうかという点が最も不安でした。
家内と二人で訪問します。
その中で私たち二人がどこまでスタッフの雰囲気・人柄をつかみ取れるか、その点だけが気がかりでした。
次のページでは、実際私が使ったチェックシートを見て頂きながら、どのように確認していったかをお話しします。