老人ホームでの生活

住宅型有料老人ホームに入所し、家内の父の新しい生活が始まりました。

住宅型有料老人ホームは、外部の介護サービスを利用することで要介護者を受け入れています。

入居者の方々のパターンはそれぞれで、施設からデイサービスやデイケアに通っていらっしゃる方もいれば、基本的に部屋で過ごされている方など様々です。

この住宅型有料老人ホームは総合病院の関連施設で他の関連施設としてデイケアはありますが、デイサービスはありません。

ですから、デイサービスを利用される方は、外部にあるデイサービスの施設を利用しています。

家内の父は同じ施設の敷地内にあるデイケアを利用しています。

もちろん、このデイケアには外からの利用者もたくさんいらっしゃいます。

基本的な生活

食事

食事はフロアにある食堂で取ります。

朝は8時、昼は12時、夕方は18時です。

人見知りで、人と顔を合わせたくない家内の父は、部屋での食事を希望していましたが、これだけは叶いませんでした。

ですから、一番端のテーブルに定位置を決めてもらい、さっさと食事を済ませ10分足らずで部屋に戻ってきます。

他の入所者の方たちは、食後しばらくは食堂でお話などされているようです。

家内の父は食事の際、納豆が好きなので、食事の時は納豆や海苔の佃煮といった好きなものを持ち込んでいます。

デイケア

施設の敷地内にあるデイケアには週3日通っています。

時間は2時間程度です。

その内週2日は入浴があります。

入浴のある日はリハビリと入浴で時間がつぶせるのですが、入浴のない1日はリハビリだけでは時間がつぶせず、他の利用者といるのがとても苦痛のようです。

日常

食事とデイケア以外は部屋で過ごしています。

他人との接触を嫌がる家内の父にとって、一人の空間が一番くつろげるんです。

では部屋で何をしているかというと、テレビを見てるか、プレイステーションで将棋をしてるか、寝てるかということになります。

毎週家内の父を訪ねて家内と施設に顔を出しますが、この3パターン以外はありません。

テレビ好きの家内の父は、ドラマや映画、スポーツ、バラエティなど何でも見ます。

特に好きなのが時代劇で、その施設ではBS放送も見られるため、BSで時代劇の再放送をよく見ています。

BS放送が見られることをとても喜んでいるようです。

また、プレイステーションで将棋ゲームもよくやっています。

高齢で実力が落ちたとはいえ、地元ではちょっと名の通った将棋名人です。

一度私のパソコンに入った将棋ゲームを試したことのある家内の父は、パソコンに完勝でした。

私のパソコンに入った将棋ゲーム自体が古く、レベルが低かったせいかもしれませんが、何度やってもパソコンが負けてしまいます。

私はその将棋ゲームの初級にも勝てないのに、家内の父は上級に完勝だったのです。

ですから、プレイステーションの将棋ソフトは当時最もレベルの高い「激指」というソフトを探してきました。

レベルとしては、下は十四級位から上は五段位まであるソフトでさすがに五段には負けました。

私は九級に勝ったり負けたりです。

ですから現在は二段のレベルで将棋を楽しんでいるようです。

テレビを見たり、将棋ゲームをずっとベッドの上でやってますので、疲れて眠くなるのでしょう。

その他の時間はほとんど寝てます。

外泊、外出

日常の生活は以上のような感じですが、この施設では届けさえ出せば、外泊、外出も自由です。

外食の好きな家内の父は、たまに施設の外での外食をとても喜びます。

ですから、そろそろハンバークが食べたいとか寿司が食べたいとリクエストがあれば、施設に断って外出します。

外泊も自由で年末年始は私の家で過ごすかと尋ねたところ、トイレなど施設の方が安心なので正月もここにいると言います。

それだけ、施設が安心で気に入ってくれているみたいです。

 

家内の父は、こんな気ままな生活を大変気に入っており、すっかりその老人ホームに馴染んでいます。

家の中で転倒、圧迫骨折から始まった老人ホーム入所までの道のりでしたが、今は家内の父も私たち夫婦もとても落ち着いています。

家内の父が一人暮らししていたころは、本人の負担もかなりあったでしょう。

それに、身の回りの世話で車で片道一時間半かけて、毎週通っていた私たちも正直大変でした。

今は車で30分あれば施設に行けますし、総合病院の関連施設で24時間スタッフが常駐している施設にいることを考えればとても安心ですし、通うのも本当に楽です。

頑張った甲斐あって、家内の父にも、私たちにとっても本当に理想的な老人ホームと巡り合うことができました。

しかし、本人や家族にとっての理想的な老人ホームは、金銭的な問題であったり、入所される方の性格であったり様々です。

家内の父は人見知りで、人が苦手なのでこのようなプライベートが確保される施設がベストでした。

しかし、入所される方が社交的で人との触れ合いを望まれるのであれば、違ったタイプの老人ホームがベターです。

老人ホームは入所される方のタイプで望ましい施設が変わってきます。

皆さんの大切なご両親、また自分たち家族にとって望ましい施設が見つかることを願ってやみません。

次のページからは、今回の老人ホーム探しで分かった、様々なタイプの老人ホームをご紹介していきます。

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